鹿野契約農園|紅烏龍の真価を育む、台湾・台東の名園より
- 一澄(IZUMI)

- 4月15日
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更新日:5月26日
「一澄(IZUMI)」の紅烏龍は、台湾東部・台東県に広がる鹿野郷の契約農園にて、丹念に育まれています。

中央山脈と海岸山脈に挟まれたこの地は、昼夜の寒暖差、ミネラル豊富な赤土、
澄み渡る水源といった自然の恩恵に包まれ、茶葉にとって理想的な環境が整っています。
年間を通じて「早春」と「晩冬」の二季にわたり収穫が可能なこの地域は、台湾における名産地のひとつとして確固たる地位を築いています。

本契約農園は、50年以上の歴史を持つ家族経営の農園であり、現在は三代目がその伝統を継承しています。
長男は製茶技術に精通し、長女はブランド戦略とマーケティングを、末弟は栽培と圃場管理を担い、それぞれが専門性を発揮しながら、家族全員で唯一無二の品質を追求しています。
栽培においては、慣行農法に頼らず、環境に配慮した持続可能な農法を実践、有機認証取得を目指すという姿勢を貫いています。
「自然の力に委ね、真に美しく、健やかなお茶をつくる」ことを信条に、コストを惜しまず、丁寧に管理された茶葉は、驚くほど澄んだ味わいと芳醇な香りを纏います。

これまでにこの農園が手がけてきた茶葉は、いずれも国内外で高い評価を受けており、台湾の茶品評会では「冠軍茶」に選ばれたほか、史上最高額での競売落札という記録までも打ち立て、「台湾茶王」としてその名を知られています。
さらに、2011年には上海国際茶業博覧会にて金賞を、2020年には日本での世界緑茶コンテストにおいて三つの金賞を受賞するなど、品質へのこだわりと技術力の高さが国際的にも認められています。
こうした受賞歴はいずれも、
当農園が長年にわたり培ってきた製茶技術と茶葉づくりへの真摯な姿勢の証です。

そして紅烏龍茶もまた、そうした農園の精神と技の結晶として生まれました。
2024年には、台湾総統・賴清徳氏の就任国宴にて公式飲料として採用され、
台東・鹿野の地から世界へと羽ばたく、台湾茶の新たな象徴となりつつあります。

この農園で育まれた紅烏龍茶は、ただの飲み物ではなく、台湾の自然と職人の精神が融合した「作品」であり、一杯の中に息づく哲学そのものなのです。
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